年上の彼女は、美紗季(ミサキ)と言う女の子で、俺が弱いときはいつも守ってくれた。



それなのに―。



俺は、それを崩してしまった。



美紗季は俺をいつまでもそばから一緒にいてくれた。俺は美紗季にとって、すごく大切な存在。



だから、俺は。

守ってあげることが本当だったはず。





それを、俺はできなかった―。



彼女の手を、すぐ簡単に離してしまったんだ。