「はぁ!?いつから学校でいちゃこくようになったんだよ。お前そんな奴じゃなかっただろ?」
心底ビックリしたといわんばかりに光が目を見開く。

まぁ、確かに今までは彼女より友達を優先してたし。

でも、それじゃあいつが離れてく気がして。

それは嫌だ。好きなんだ。

「悪いな!」

なんだか照れくさくて、驚きで光が何も言えないうちに教室をでた。




待ち合わせは一つ上の階の6組の教室。

走って階段を上がったせいであがった息を少し整えてから、教室に入ると、可愛い愛と、愛の友達の藤波が窓の外を見て、笑いあっている。


「なに見てんの?」

声をかけると振り返った藤波がまず口を開く。

「おう!遅いよ。高橋〜。」