「しかも、俺ら6組で佐藤は2組だろ?前より離れてんじゃねーか。」

さも、楽しそうに言ってのける光にイライラする。

「俺らの絆はこんな事じゃ壊れねー。お前もう黙れよ。」


話を終わらせるため、前を向くとちょうど新しい担任が入ってきた。

光と話してる間に教室の移動は終了したようだ。


「皆さん、先程の始業式でも紹介がありましたが、私は6組の担任の藤森 美咲です。この学校にはまだ来たばかりなので分からないこともたくさんありますが、精一杯頑張っていこうと思います。よろしくお願いします。」


綺麗な若い女の先生で、好感が持てる優しい微笑みを浮かべている。

「それでは今日はこれで終わります。部活のある人は頑張って下さい。」

「っしゃー!葵、部活いくぞ!今日こそはお前より多くシュート入れてやる。」

先生の話が終わるないなや勢いよく立ち上がる光。

「悪い、今日は愛と昼飯食うから、後で合流な。」