母は凍りついた。

「ちょ、凛夏、あんた、ホステスって。・・・嘘でしょ?あんなの、アルバイトじゃなくて・・・高校は?どうするのよ?」

「退学する。退学して、ホステスに専念する。」

「冗談やめてよ・・・。あんた、ホステ・・・。」

「冗談じゃない!!・・・本気だよ。智樹のためだったら何だってする。だって、協力するって言ったじゃない。こうするしか・・・ないんだよ。」

母は私の目をずっと見ている。私も母の目から視線をずらさない。

「凛夏、お願いだから、それだけはやめて。高校退学なんて、親の気持ちにもなってよ。それに、ホステスなんて変な客相手するだけじゃないの?凛夏がそうするのなら、私は凛夏に働いてもらわなくてもいいから。」

「本気だよ・・・私。智樹のためだったら・・・。」

「いいからやめてって言ってるでしょ!?なんであんたはいっつも私を困らせることばかりするのよ!?高校退学なんて恥よ!!・・・それでホステスだって?甘ったれたこと言わないで!!」