私の中にある、唯一の方法・・・

「何?凛夏・・・」

久しぶりに母に名前で呼ばれたような気がする。ここ数年、凛夏なんてよんでくれなかった・・・。

「きっと、今のお母さんの給料だったら、智樹の治療代ははっきり言って無理だと思う。」

私はつらかった。いくら嫌いな母とはいい、私たちのために働いてくれる母にそんな言葉を向けるのは・・・。

「だから、私が働くしかないと思うんだ。」

「働くって、凛夏、まだ高校生なのに・・・。アルバイト?」

「ううん。ちょっとそれっぽいいとこあるけど・・・。でも、頑張ったらちゃんとお金入る・・・と思う。」

「何の仕事?」

「・・・ホステス。」