「智也君には私がいる…よ?1人で悩まないで……」



私は智也君を抱きしめながら、そう言った。



私のドキドキと重なると智也君の鼓動。



私はそのまま智也君を抱きしめ続ける。



「琴…弥?俺に顔見せて」



「…………/////」



ゆっくり智也君と向かい合う私。



その瞬間、今度は智也君が私をさらに強く抱きしめた。



「抱きしめたいのは俺だから」



強い力で抱きしめる智也君の腕に包まれた私。



「もっと話して…もっと見せて…智也君の心の中を」



私はそう小さく呟いた。