「翔太…ごめん…ね。」
「大丈夫だから。何も考えんな」
「………り…がと」
理沙はそっと目をとじた。
そっと理沙の頭をなでる
少し汗ばんだ肌…
こんな時にも…
俺の体は君に反応してしまう
ぶー…ぶー…
「はい」
『翔太?いまどこだ?』
どうやら俺をさがしてたらしい父さんの声
「体調不良のお客様がいて…
これから病院におつれします」
『そんなもの執事にやらせろ』
「いえ、僕が」
『いったい誰なんだ、そのお客様は』
「中西理沙様です」
『中西……?体調が悪いのか?』
理沙だとわかった瞬間、声色をかえる
なんて嫌なやつ。