「体冷やすなよ」

ぎゅっと抱きしめてくれた。

「戻らなくて……へ…き?」

「こんなおまえおいていけるかよ」



一向に収まらない痛み……

翔太の腕をぎゅっとおもいっきり握ってしまう。



「大丈夫か?………理沙」

「んぃ………はぁ…」

翔太の抱きしめる力が強くなる



ドキドキするはずのシチュエーションも痛みですべて吹っ飛ぶ。



「んーっ!」

「理沙、そんなに痛い?病院行くか?」

「いや…………へい…き」

「平気なわけねーだろ…」



ほんとは救急車よんでほしいぐらい…

でも、翔太の会社主催のパーティーをあたしの失敗で台無しにしたくないよ