会場からでて別室に入った途端

安心したのか体の力が抜ける



「理沙、どうした?」

「ん…っ……へい…き」

全然平気じゃなさそうな返事をしてしまう

「横………に…なり………たぃ」

「え?ちょ、ドレス汚れる」


そういって自分のスーツを床に敷く翔太



「ご………めっ」

「いいにくいかもだけど…どした?」

「ちょっと…女の子の日………いつもより…きつ………」

途切れ途切れにしか話せない

死ぬんじゃないかとさえ感じる痛み



「薬かなんかないの?」

「忘れた………」



はぁ、とあきれた表情の翔太。