「あやっぺ…起きたん?おはようさん。」


寝起きの敬太の声。
衝立越しに会話をする。


「おはよ。私…いつの間にか寝ちゃってた…」


「そうか。あやっぺ…グーグーと鼾〔イビキ〕しながら寝てたで?おもろかったわぁ。」



「ウソはいけないよ。」

私は、恥ずかしさのあまり布団に包まった。

「ホントやで?」


「最悪・・・」

布団に包まりながら呟く。


「ウ・ソ。布団に包まって気持ち良さそうに寝てたで?グーグーじゃなくて、可愛い鼾しとった☆」


「その言い方…かなりイラッとしますよ?敬太さん?」

敬太は私の言葉にアハハ〜と軽い感じで笑う。

そして、衝立からひょっこり顔を出す―――


その時・・・

ピーンポーン━━━


誰かが来たみたいだ。

「はーい」

敬太が部屋のドアを開ける―――

ガチャ・・・


「………金田さん!!」