「大丈夫か?」

敬太も座り込んで、私の顔を覗いた・・・



「あやっぺ…?」


「星斗君どっかに行っちゃうし…真っ暗でマジ怖いとか思ってたら凄い音するし…星斗君の気持ち…考えると…」


自分で何を言っているか分からなくなってきた。
ただ、何の涙か分からないけど…涙がポロポロ頬を伝った―――


敬太は小さな声で

「アホ…」


って囁き、私の事を覆ったんだ・・・
不安で押し潰されそうな私を敬太が守ってくれた・・・


「ここは金田さんに任せて…風邪ひくから部屋行こ…」



私と敬太は横殴りの雨でずぶ濡れになった―――