「本当の家族って…?」 私は敬太君に訊ねる。 「俺の本当の家族は1人だけ…。なおちゃんもアイツも…本当の親じゃな……い…」 波の音に掻き消されてしまいそうな小さな声は震えていた――― 衝撃的な内容だった。 奈央子さんが…本当のお母さんじゃない??? どういう事―――??? 「お兄ちゃ…ん、たくさん年の離れた…お兄…ちゃん」 そう言うと星斗君は海へと走りだす!!!! 「星斗くーん!!!!」 私は星斗君を追いかけた。