4月2日 PM4:50
【蒼島海岸】



「うわぁ・・・」

「すっごいなぁ・・・」



間近で見る、スカイブルーの海の波打ち際―――


ザップーーーン


高めの波が押し寄せては…スーっと消える・・・



「キャーーーッ」

やんちゃっ子の星斗くんが奇声をあげながら、無邪気に海岸を駆け回る。


ザップーーーン!!!!

高波が押し寄せる。星斗君が逃げる!!!!



この感じがめちゃめちゃカワイイ!!!!

だけど危ないから辞めさせないとね!!!!



「おーい!!そこのガキ!!危ないからこっちに戻って来いや!!」

私より、先に敬太が星斗君に注意する。



敬太のヤンキーみたいな口調に、星斗君は素直に私達の所に戻って来た。
そして、私の後ろに隠れた―――


「じゃあ、今回の依頼人さん?話を聞かせてくれないかな?」



金田さんが本題を話始める。


私と敬太と星斗君、金田さんの4人で海岸の石段に座る・・・


島岡さんは車にいるみたいだ―――