「絶対にダメ!!!!本当の事なんて・・言えないよ…」
星斗君の目に涙が溜まる。
この子は、何を隠そうとしているの―――?
「星斗君…海は好き?」
私は座り込み、星斗君と同じ目線になった。
「うん…」
「今から、海に行こうか?」
「今から?」
不安そうな星斗君…。
「私が星斗君のお母さんに海に行く事話してあげるから…。これなら秘密にならないでしょ?」
「ありがとう。あやっぺ。なおちゃんなら…部屋にいるよ。」
「うん。ここでちょっと待っててね。今から、星斗君のお母さんに話してくるから。」
「それなら、僕も一緒に行くよ」
金田さんはフーッと口から煙草の煙を出した。
「敬太!!星斗君の事よろしくね!!」