「何?」


「どうやったら、そんな頭良くなれんの?」


「何で?」


「1年前の事件の真相。
よく分かったよな〜って思って。」

そう言って敬太は海を見つめながら…遠い目をする。


ザン…ザン…
波の音が心地いい。

私は、
深く息を吐いてから敬太に言った。


「信じてたからだよ?敬太の事。
絶対に敬太が犯人じゃないって
ずっと信じてたら…
だからね?
私が推理した真実が見つかったんだよ。」

恥ずかしくて、私の顔は熱くなり。




「そっか…。ありがとう。」

敬太は優しく微笑んだ。


「いいえ♪」

私も最高の笑顔で答える。

「彩………」


そして━━━
再び、敬太の顔が近づいてきて。



次の瞬間。

「なっ何してんだよ!敬太!」


星斗君の叫び声が海岸に響きわたった━━━…





こうして、
私達の長い物語は結末を迎えた━━━…