「面白い子やなぁ…。なおちゃんって誰なんやろね?」

敬太は首を傾げた。


「誰だろう?」


「あ。それより、早く展望台に行かんと…。あやっぺ体調悪いんやろ?ちゃちゃっと展望台見て部屋戻るで?」

「…うん。」


敬太の突然の言葉にびっくりした。

私の体調を気遣ってくれてるんだね・・・


展望台に続くスロープを歩いて進む。


「展望台の入り口はここかな?」



展望台は、ペンションと同じく白い建物で堂々と建っている。

展望台を間近で見ると、迫力に圧倒される━━━


「これが展望台かぁ・・・高いなぁ〜、10階建てのビルくらいあるんとちゃう?」


「うん。10階建てのビルくらいあるよ?高いね〜。中に入ってみようか?」


「せやな。」



ガチャ・・・


展望台の中に入ると、
私と敬太は言葉を失った・・・