庭に現れた子どもは、小学校低学年くらいの男の子。
どこにでもいるような元気な小学生の男の子━━━
目は真ん丸の、坊主頭。
膝には、擦り傷がたくさんついている。転んだ時の傷みたい・・・
見るからにやんちゃっ子だ…!!!!
この男の子何だか面白い☆ってか、カワィィ!!!!
私は、その男の子の夢中になってしまった。
「お姉ちゃん、チューリップ綺麗だね・・・」
男の子が私に話かけてきた。
「綺麗だねぇ。僕…1人?」
「子ども扱いすんなよな!!1人じゃないよ。なおちゃんと一緒。」
男の子は私の言葉に少し気を悪くしたみたい・・・
「あやっぺ、子どもにまで舐められてるん?」
今まで、私と男の子のやりとりを見た敬太が苦笑いしていた・・・
「せいとーーー???どこにいるのーーー?」
女の人の声。
「あ。なおちゃんだ!!」
「なおちゃんって人心配してるみたいやで???」
「…うん。なおちゃんの所に戻るね!!!!お姉ちゃん、お兄ちゃん、バイバイ!!!!」
そう言って、男の子は走って行ってしまった・・・