【HAIRMAKE AKIRA】 と斜体でカッコよく書かれていた。 「鬼下刑事…ここは…?」 私は緊張した面持ちで鬼下刑事に訊ねる。 「息子の明が働いている美容院だよ。」 「え?」 「ほら、早く行くぞ」 鬼下刑事はそう言うと、シートベルトを外し、車から降りる。 「あ…はぃ…」 私も急いで車を降りた。 そして、ガラスのドアを開け…美容院へと入った━━━…