「着いてからのお楽しみだ」 と言って鬼下刑事はニヤリと笑う。 「お楽しみ…ですか…」 「まぁ、あと20分もすれば…着くから。」 苦笑いしている私に、 鬼下刑事は笑みを浮かべる。 車は都心に向かう━━━… 時刻は15時━━━… 車から見える景色は、 赤と緑でクリスマス風にアレンジされたお店がずらりと並んでいて… 都会の大通りは人で賑わっていた。