4月6日 PM12:05
【空港】


相変わらず、人が忙しく動いている賑やかな空港。

私と星斗君は外に向かっていた━━━…


人混みの中を通り抜ける…



「星斗君…手は離しちゃダメだよ。」

「子ども扱いすんなよな!」

私の言葉に頬を膨らませる星斗君。


「いちいち文句言わない。子どもなんだから♪」

「な…なんだと!」

星斗君は、私の手をバッと離し、赤い顔をして怒った。

「…ごめん、ごめん。」


私はそう言って星斗君の手をとり歩き出そうとした、その時。






「おい。」

お馴染みの心臓に悪い
低〜い声が人混みの中から聞こえる。