展望台はペンションの裏口を出て、庭を出た所にある。



3人は裏口へ向かっていた―――


「金田君!!ちょっといいかな?」

階段がある方から歩いてくるのは島岡さんだ。
何故か島岡さんは浮かない顔をしている・・・

「どうかしたんですか?」

「少しお話したい事があるんですけど、よろしいですか?」

島岡さんは私と敬太をちらっと見た。


「はぃ。大丈夫ですよ。話を聞きましょう。」

金田さんは、私と敬太に向かって手を合わせて小さな声で「ごめんね」と言った。


島岡さんと金田さんは2階へ向かった。



私と敬太は再び裏口を目指す。

「ここか?」


裏口のドアは透明のガラスで出来ていた。

ガチャ・・・

私と敬太は裏口の扉を開けて外に出た―――