マンションから一番近い病院は、
この人気ない道の1本奥の大通り沿いにある。

僕は大通りに出るために…左折しようとした。

その瞬間。

女の人の影が見えて━━━…

嫌な予感がした。








ドン…。


僅かに女の人と接触してしまい、その人は転倒してしまった━━━…

俺はルームミラー越しに…その光景を見ていたんだ。

“本当に、最低だな…”

俺はそんな事を思い、車は走らせる…

アクセルを踏む足が…
止まらなかった。

俺はそのまま、病院へ行く━━━…


“神様…妹を助け下さい”