大倉さんと塚原さんは、
お互いに見合わせながら…目を大きくして驚いている様子だった。



「………」

金田さんは何も言わず、
ただ。私の話を聞いている━━━…


「そして…口論をしている時に…第2の事件が起きてしまいます。
あ。言い忘れてしまいました。この事件、3つの事件ではなくて…4つの事件が起こってたんですね。」

「「「4つの事件!?」」」

ペンションにいる人、全員が声を合わせる感じになった。

「で、第2の事件って何だよ?」

そう言いながら、鬼下刑事はベッドの上にドスッと座る。


「はぃ。第2の事件は…金田さんにとって想定外だったんです。」


「想定外?」

低い声で言いながら、鬼下刑事は首を軽く回す。


私は金田さんを見る。

「………はい、何故ならば━━━…」