鬼下刑事はこくりと頷く。


「彩紗ちゃん…。少しお願いがあるんだけど、星斗君がいなくなった日…17時30分〜18時の彩紗ちゃんの行動を教えてもらえないかな?」

「…私の…?」


「そう。彩紗ちゃんの行動。」

金田さんの真っ直ぐな目。

“このままでは敬太が……”

私はどうしたらいいのか分からずにいた。


「彩紗ちゃん?」

金田さんが私の顔を覗きこむ。


「………」


次の瞬間。
柔らかなBGMと共に…
優しい声が聞こえた。


「俺は大丈夫やから…正直に答えたらええやん。」