島岡さんに続いて、
鬼下刑事も、
「3つ…?星斗君がいなくなった事件。それと、健一郎さんが襲われた事件。
この2つじゃないのか?」
眉を上げながら、言う。
「事件はこれだけじゃなかったんです。…だよな、敬太?」
敬太は、何も答えず首を傾げた。
続けて金田さんは話す。
「実は…敬太も何者かによって襲われてるんだ。」
「あ…」
鬼下刑事は、“そう言われてみれば…”というような感じで、事件があった時の事を思い出している様子だった。
『何言うてんの?俺、犯人と違うで?俺も殴られたんや!!俺も被害者や!!ハメられたんや!!!!離せ…ッ!!!!』
━━━そう…。
敬太は、必死に訴えていた。
自分も被害者だと。