「大変申し訳ございません。
大河原様と、沢野様の件に
つきましては、何か対策を
考えさせていただきます。」
「ありがとうございます。」
私は頭を下げた。
「4号室が大倉様と塚原様ですね
右手一番奥の部屋です。
木枝君…カードキーを皆様に
お渡しして下さい。」
島岡さんは、
そう言って木枝さんを見た。
「はい。それでは、説明します!
まず、部屋はオートロックに
なってます!
これがカードキーです。」
木枝さんから渡されたのは
銀色のキラキラしたカードキーで
これが部屋の鍵らしい。
「えっと、このカードキーは
部屋に1つだけの鍵となります。
スペアはないので…くれぐれも
紛失されないようにお気をつけ下さい。」
カードキーは
部屋に1つしかないんだ・・・
不便だな、と思いつつ
私は時計を見た。
時刻は12時30分。
「夕食は6時からとなっております。
夕食まで蒼島をゆっくり堪能してください。」