「色々な事が分かりました…。でも、今回の事件の事はさっぱり…。」

私は小さな声で言う。


思い出したくない出来事がどんどん蘇ってくる━━━


「どういう事だ?」

金田さんは首を傾げた。



「け…いたが…」

次第に震える体。
目頭が熱くなる━━━



「敬太がどうした?」


「……」


私は金田さんの言葉に何も言えなくなってしまった━━━


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


敬太の家に行った昨日の夜━━━

そこには衝撃の事実があった。



ピンポーン

敬太の部屋の前に着いた私は…緊張した面持ちでインターホンを押す。


ガチャ…


しばらくするとドアが開く…。


「敬━━━…」