「長旅だったね。お疲れ様。」
そう言って、金田さんは私の荷物を持ってくれた。
「ありがとうございます。」
金田さんは、今日もスーツをきちんと着こなしていて、黒縁のメガネがとても良く似合っている。
島岡さんは相変わらず温かい雰囲気を出していて、
縦じまストライプのYシャツに、折り目がきちんとついている、綺麗な白のズボンといった爽やかな服装をしていた。
「では、ペンションへと向かいましょうか。」
島岡さんの言葉で、船着き場から車のある駐車場へと移動する。
***
「どうぞ、お乗り下さい。」
駐車場に着き、ペンションの車に乗った。
車の窓から景色を見る。
美しい、蒼島の大自然を感じながら━━━
髪を靡〔ナビ〕かせ…
私は外から入ってくる風に当たる━━━