4月4日 PM21時52分
【警察署】


私は、病院から警察署まで再びハンドルを握った。

やっとの思いで、警察署に着く。


「本当にすみませんでした。庇〔カバ〕っていただいてありがとうございます。」

私は、鬼下刑事に深く頭を下げた。


「まぁ、アンタに怪我なくて良かったよ。俺の事は気にすんな。すぐ治るからよ。それにしてもアンタの運転は最悪だったな。」

鬼下刑事は、私をからかうように睨んだ。


「すみません…」


「もっと、運転うまくならなきやダメだからな。じゃあ、気をつけて帰るんだな。」


「あ…。鬼下刑事…!」



私は、鬼下刑事にあるお願いをする━━━


「…どういう事だ?」


「詳しい事は、すべてが分かってからお話します。今の事、お願いできますか?」


「…ああ。」

鬼下刑事は唖然としている。


「ありがとうございます。…それでは、失礼します。」


私は、警察署を後にして、家に帰る━━━



3年前の、転落事故とひき逃げ事故の真実は…
つまり、鬼下刑事の過去は…
もうすぐで解決されようとしていた━━━