「12月24日。迎えに行ったる…」


「…え?」


「12月24日。空けといてな?」


「…はい…」


意味も分からず返事をしていた私。

敬太の顔を見ると…
顔を真っ赤にして照れていた。


「あ〜もう!なんで、俺ばっかが恥ずかしい思いしなきゃならないねん!」


「アハハ〜。」


「笑うな!」


2人の最後は、
笑い合って…
幸せな時だった。


………いや、本当は不安で潰れそうだったんだ。
でも、最後ぐらいは笑い合って、幸せな時を過ごしたかったから…


私。敬太の事。待ってるからね。


そして━━━
別れの時。

螺旋階段を下り終えると…展望台の重々しいドアが私と敬太の事を待っていた。

「んじゃ…またな。真犯人見つけてな。」

そう言ってら敬太は私の頭をポンッと叩いた。


ガチャ…

敬太が展望台のドアを開ける━━━


「敬太…」


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「い…かない…で」


ガタンッ…


「ん…寝て…た?」


飛行機の大きな揺れで、
私は夢から覚めた。