“2度と会えない”

敬太の言葉は私の心にグサリと突き刺さる。


私は嫌な予感がした。
本当にもう2度と敬太と会えないような…

『明日会えるかもしれんし、もしかしたら…2度と会えんかもしれん…。』


明日会えるかもしれない。敬太のさりげないフォローも私には通用しない。

だって…
敬太の浮かない顔を見れば…後者の方が本当の事だってすぐにわかる。


「絶対に嫌!このまま敬太に会えなくなるなんて…絶対に嫌!」


私は敬太の手を強く握る。離れないようにと…。


「…いつでも会えるやん。」

敬太は遠い目をしながら言った。


「このまま敬太と会えない予感がする…。だから、ちゃんと約束して!次に会う時はいつ?」