私は
敬太との思い出を
振り返る━━━
今日の早朝。
展望台で敬太に
「好きや。」
と言われた後…
私と敬太は大切な
約束をしたんだ━━━
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「好きや━━━。」
敬太の言葉に、私は、精一杯の笑顔で答えた。
心の中で“ありがとう━━━”を何回も叫んだよ。
そして、
敬太の手を優しく握る。
「あやっぺ?」
私の手は不安と恐怖で震えていた。
この螺旋階段を全て降りてしまったら…
敬太は私の所からいなくなってしまう。
不安が大きな波みたいに押し寄せてくる。
「大丈夫。これから離れ離れになっても…心はあやっぺの隣にいるで?」
「…うん。敬太?次はいつ会えるかな?私が真犯人を暴いた時?」
「わからん。明日会えるかもしれんし、もしかしたら…2度と会えんかもしれん…。」