島岡さんの案内で少し歩くと、小さな駐車場に着いた。
「こちらの車でペンションに向かいます。どうぞ。」
私と敬太は車に乗り込む。
そして、車はゆっくりと動き出す。
車から見える景色は大自然溢れる景色。
海辺とは反対に進んでいく車。
小さく浮かぶスカイブルーの海はキラキラしていて、
緑の森林には、樹齢何千年もの大木がいくつも並んでいる。
「良い景色でしょう。」
島岡さんが話を切り出した。
「はぃ。とても素敵な景色ですね。」
「この島では、もっといろんな景色が見られそうやなぁ。」
と、敬太。
「夜の星空は最高ですよ。」
「星空???」
島岡さんの言葉に私と敬太は見合せる。