「ぇぇ。私が下へ降りようとした時、7号室の部屋の前で…星斗君はとても悲しい顔をしていました。」
塚原さんは静かに答える。
「7号室で何か変わった事はありましたか?」
「変わった事ではないんですけど…男の人と女の人の声がしましたね。」
17時30分頃━━━
7号室では、健一郎さんと奈央子さんが言い争っていた・・・
星斗君は、健一郎さんと奈央子さんの言い争う声を聞いていた―――?
少しだけ、星斗君がいなくなった謎が解けた気がした━━━
でも、星斗君がどこにいるのか全く検討もつかない。
誘拐―?
それとも…自ら姿を消した―?
もう少し
秋葉さんと星斗君の
情報が必要だ―――
そして、時は流れ―――
運命の時が来る・・・
敬太との…絶望と決意の別れは刻一刻と近づいていた。