横断歩道の信号待ち中、わらわらと溢れかえる人の塊に目を向ける。


がやがやと賑わう入り口付近を道路越しにじっと眺める。



駄々をこねる子どもを慰める母親や


ふざけ回る男子中高生や


わいわい、きゃーきゃーと騒ぐ女子中高生や


周りの視線も気にせずいちゃつくカップルや…。


それらの光景を目にした途端、


戸惑いと混乱に支配されていた頭が徐々に冴えていく。