そんなふうに余裕な笑みを見せられて、私はなんだか負かされた気分だった。


けれど、悠斗がなんと言って私を慰めようが、私はやっぱり酷い人間なんだよ。


だって、私は彼に酷いことばかりして


そして彼は


「でも、その人はすごく傷ついた顔をするよ？いつも。」


彼はいつだって本気で傷ついていた。


だからね。


たとえ誰が何と言おうが、彼の中で、私は醜く酷い人間なんだ。


……そうじゃなきゃいけないの。


なのに…


「……そう。じゃあ、その人もあかりと同じなんだ。」


悠斗は容赦なく私の保ってきたものを崩していく。


必死で保ってきたものを崩して、


「とんでもなく不器用で、優しくて、そして―…」


そして―…