本当はすべて知っている。


彼が、離れていこうとしないんではなく


離れることができないんだということも。


私はすべて知っている。


彼はとても優しくて、責任感の強い人だということ。


だから彼が自分から離れようとはしないことを、私は知っている。




すべて知った上で、私の心は叫ぶ。


私のせいじゃない。


すべて知った上で、私は彼を手放したりはしない。


決して、“自分からは”