「うわぁ…!すごい!」


みんなで予約してるレストランに行く途中、駅の前を通る。


駅前広場にはイルミネーション街のツリーに負けないくらいに大きなクリスマスツリーがあった。



「なんか早和、子供みたい」


「そんなこと言われたって…。だってキラキラしてて、すっごくキレイなんだもん」




結希ちゃんに子供っぽいって言われるのはいつもの事。

だから気にしない。




なおも歓声を上げている私を見て、明がため息をついた。



「わかった。後でつれてきてやるから。だから今は進もうか?子供の早和ちゃん?」



ものすっごくバカにされてるけど、今日はクリスマスだからゆるしてあげる!




「本当?ありがとっ!明!」


満面の笑みで答えた。




「………っ!」



「あー…。今のはきついな…。明、とりあえずガンバレ」

「………あぁ」



「ん?どうしたの?」

「いや、なんでもない」


「…そう?」


なんか明の顔が赤い気がするけど…寒いからだよね?


大丈夫かな?風邪ひいたりしないといいけど…。


「早和って、罪つくりな女よね…」

「え?なんで?」

「わかんないならいいわ」

「えー。おしえてよぅ」

「いーや」

結局、教えてもらえなかった。