「もう運動しちゃダメだって……」


泣きそうな顔をする涼真くんを見ていると、あたしまで泣きそうになってきた。


「俺将来さ、バスケの選手になりたかったんだ」


それを聞いた瞬間、あたしはもう涙が止まらなかった。


「でょうまぐんの…じょーらいのうめがなわなぐなっぢゃっだぁ……うわああああん」

「ごめん、頑張って聞き取ろうとしたけど、わかんなかった…」


苦笑いの涼真くん。