「俺ね、もうすぐ死んじゃうの」

「……え?」

「うそ」


殺してやろうか貴様。
ま、涼真くんだから特別許そうではないか。


「でもね、俺ここが悪いの」


そう言って涼真くんは、左胸を指差す。

……心臓?


「ほら、触ってごらん」


ちょちょちょ
涼真くんはあたしの手を取ると、自分の胸に当てた。

な、ちょ、はずいはずいはずい!!
男の人の胸ーーーーーー!!