あたしと涼は、クラス表を見に行った。

そして、涼がニコッと笑いかけてきた。

「ん?」

「俺ら・・・クラスいっしょじゃん!」

そう言ってピースサインを作る。

「そうなんだ!・・・あ、涼はこの学校に知り合いいる?」

「うん。美沙。」

「あ、そーじゃなくてっ。同じ中学の人とか」

聞き方が悪かったね・・・あたし。

「いや・・・いねーなあ。俺の中学で俺みたいに頭悪い奴そういなかったから」

そう言って自虐的に笑った。

「そっかあ・・・ってあたしも相当バカなんだけどね」

2人で笑ってから、涼が急に立ち止まった。

「あ!くじ引き、だって!」

「ほんとだ!行こっか!」

少し歩くと、人だかりがたくさんいて、

大きな箱が2つあって、男子用と女子用で分かれていた。

別々に並んであたしと涼はその箱から、小さなボールを引く。

このくじ引きで、これからの学校生活がどうなるか決まるんだよね・・・。

ボールの色が同じ人とカップルになるらしい。

涼が引いたボールの色を見ると、青色だった。

あたしが引いたボールの色は・・・・・・