どうしてそんな事言うの!?
まだ可能性はあるじゃない!

そんな言葉簡単に言わないでよ。

私、また泣いちゃうじゃん。

「助からないなんて言わせない」
  
眼から涙が溢れながらも言った私。

「無理だよ。先生に言われたんだから」

何よ、それ。
先生に言われたから助からないって決めるの!?
そんな風に思ってるなら本当に助からないんだよ?

「治るかもしれないし、治らないかもしれないんでしょ?」 

半べその私に顔を向け、頷く綺羅。

「じゃあ、治る可能性もあるんでしょ?!」

あぁ、つい大声を出してしまった。

でも綺羅はそんな事気にしてないようだ。