「そうかぁ、茜は優しいんだね」
ニコニコして言う凛。

いやいや、優しいのは凛だよ。

入学式の時、すぐ話しかけてくれたし、悲しんでいる時も必ず励ましてくれたし、恋の相談にものってくれた。

「あ、病院こっちだから。また明日ね」

「分かった。お見舞い楽しんできなよぉ。じゃ!」

凛・・・お見舞い楽しんできなよぉって・・・。

恥ずかしいじゃないかっ!!

「おやぁ?茜、顔が赤いよぉ」
ニヤニヤしてこっちを見る凛。

「べ、別に!!何も考えてないし」
必死に抵抗する私。

その後、凛と分かれて私は病院へ向かった。