疑問が頭をかすめる。


「明がアンタを助けたのだって、幼なじみだからなんだからね!」

「勘違いしないでよ!」

「男が皆アンタの事好きだなんてつけあがんじゃないよ!」


いやいやいや…。

私の事を好きな人なんている訳無いじゃない。

つけあがってるつもりもないし…

勘違いもしてないよ。

それに…


『アンタを助けたのだって、幼なじみだからなんだからね!』


そんなの…

私が一番わかってるよ…。

明が助けてくれるのはそれが義務だからだよ。


「アンタなんていらないんだよ!」


ドンッと押されて体育館の壁に背中と頭をを打ちつける。

痛い…っ

頭がクラクラしてずるずるとその場に座り込む。

そのまま5人は私を蹴ってきた。

それも、制服で隠れるような所を…

痛いけど、声も上げられない。