そのため息は後悔の色に染まっている。


「…どうしよう…」


さっきは頭に血が上っていたのとその場の流れで「勝って見せる!」なんて宣言しちゃったけど…

今更ものすごい後悔が私を襲う。

パーティには行きたくない。

明と夏祭りには行きたい。

…だったら明に勝つしかないんだ。

だけど…

明は今年の入試№1の成績。

2位の人との差はなんと約20点。

ぶっちぎりで1位を取った人…。

…その2位が私なんだけど。

20点も差を埋めるなんて無茶だよー!

帰り支度をしながら頭を抱えた時。


「久城さん。ちょっと良いかしら?」


前方上部から声がした。

顔を上げるとそこにはクラスメイトの女の子が5人…。

そのうちの1人は八坂 久美(やさかくみ)さんっていって確か…

…そう、確か明のファンクラブの幹部をしている人。