「誰かさんが話を聞いてなかったくせに意地張って「いい」とか言ったからこんな事になったんだろ?やるしか道はないんじゃねぇ?」
「う…」
そのとおり。
今更さっきの選択を後悔した。
「ま、早和も良い経験になるんじゃねーの?昔と今は違うんだし。もう嫌じゃ無くなるかもしれないだろ?」
「…?何の話?」
「だから、パーティの話」
…はい、ちょっと待って。
「…なんで私が負ける前提なの!?」
確かに今まで明に勝った事は無い。
無いけど!
頑張れば勝てるかもしれないじゃない!
明がむーっとしている私を見て笑う。
「俺に勝てんの?」
バカにしたような顔にカチンときた。
「勝って見せるもん!それで私はパーティには行かない!そして明には今年こそ夏祭りに行ってもらうからね!」
―――――――………
――――……
「はぁ…」
放課後、私は大きなため息をついていた。