いつもいつも、昔からずっとそう。

明に助けて欲しかった。

陽介おじさんのほうが強いのかもしれない。

すごい陰陽師なのかもしれない。

だけど、私が助けに来て欲しいのは明で。

いつも、つらい時には一緒にいてくれて、悲しい時には泣かせてくれて、怖がってる時には頭をなでてくれた。

気がついたらそばにいるのはいつも明だった。

いまだってそう。

目を覚ましたら、一番そばにいてくれたのはやっぱり明で。

きっと、ずっと頭をなでてくれてたんだと思う。

すぐに気付けなかった、って自分を責めながら。


だから…


「明は、いつも守ってくれてるでしょ?」


いいんだよ。


「今日だって、助けに来てくれたでしょ?」


自分を責めなくてもいいんだよ。


「明は、いつも私に元気をくれる。だから…そんなに自分を責めなくていいんだよ。私は、十分すぎるほど明に助けてもらってるよ」


明に、感謝の意味を込めて微笑む。


「ありがとう」