「「「…え?」」」


明以外の3人が異口同音に言う。

「もういい」…って、どういう事…?

何がもういいの…?

困惑していると明がこっちを向く。


「……っ!」


明の目を見た瞬間、体が固まった。

明…冷たい目をしてる…。

私があんまり謝らないから怒っちゃたんだ…。

明が、静かに口を開く。


「早和、あれくらいの事でちょっと怒りすぎ。あんまりやりすぎるとだんだんこっちも嫌になってくるんだよ。…ちょっと、収まるまで距離置こう」

「あ、待てよ明!」


そう言い残して明は森のほうに歩いて行った。

それを慌てて渉くんが追いかける。

…ごめんねって言うつもりだった。

でも、明のあの目を見た瞬間、口が開けなくなった。

今だって追いかけなきゃいけないのに…。


「…早和。大丈夫…?」