「お、お兄ちゃんっ!!」
お兄ちゃんに知らせなきゃ!
まず最初に頭に浮かんだのはその一言。
ずーっと小さい頃から早和お姉ちゃんを守ってきたんだもん。
きっとなんとかしてくれるはず!
バタバタと階段を駆け上ってお兄ちゃんの部屋のドアを思いっきり開けた。
バタ―――――ン………!
「お兄ちゃん起きて!早和お姉ちゃんが…………って、えええっ!?」
「なんだよ陽香。朝からうるせーぞ」
部屋にいたのはさっき着替え終わったのであろうお兄ちゃん。
………と、お兄ちゃんのベッドでまだ寝てる早和お姉ちゃん…。
「う…んん…。あれ…?陽ちゃん…?」
今の大声で目が覚めたのか早和お姉ちゃんがまだ眠そうに目を擦りながら起き上った。
「あーあ。起きちまった。昨日寝るの遅かったからもう少し寝かしといてやろうと思ったのに」
そして、そんなお姉ちゃんを見ながらお兄ちゃんが爆弾発言をした。