「早和ちゃん!久しぶりねぇ。元気だった?」

「はい!香織(かおり)さんもお元気そうで良かったです」


リビングに入ると、明と陽ちゃんのお母さんである香織さんが夜ご飯を作っていた。


「おっ。やっと来たか。遅かったなぁ。早和ちゃん、冷えて無いかい?」

「大丈夫ですよっ、陽介おじさん。今日は突然来ちゃってすみません」

「いや、いいんだよ。女の子を一人で留守番させる方が心臓に悪いしね」


陽介おじさんがそう言って笑う。

いつ来ても二人共私に優しくしてくれる。

おまけに香織さんは綺麗で陽介おじさんはかっこいいし、結婚してもう17年目なのに変わらずにラブラブでうらやましいなぁ。


「早和ちゃん、荷物はいつもの部屋に置いておいたけど良かったかしら?」


香織さんがホンワリと微笑んで尋ねてきた。


「はい!何から何まで本当にすみません。ありがとうございます」

「そんなのいいのよー。もういっそのことうちにお嫁に来たらいいとさえ思ってるんだから」


ええっ!/////

それってつまり明と結婚するって事だよね!?

そうなってもいいって思ってもらえてるなんて…。


「ありがとうございます。でも、明にはもっと良い人がいますよ。私なんかじゃ釣り合いませんから」